花まつりでお釈迦様の誕生を祝おう
仏教で「花まつり」といえば、お釈迦様の誕生会のことを指します。クリスマスがキリストの生誕祭であるように、お釈迦様にも生誕を祝うお祭りがあるのです。各地の寺院で様々なイベントが行われるので、花まつりの日には、お寺に足を運んでみてはいかがでしょうか。花まつりの意味や行事、代表的な寺院のイベントについてご案内します。
納骨堂辞典 > 納骨堂コラム > 題目(南無妙法蓮華経)・念仏(南無阿弥陀仏)の違いやそれぞれの意味とは?
葬儀に参列すると、「お題目」や「お念仏」が唱えられているのを見る機会があることでしょう。「お題目」と「お念仏」の違いや内容をご存じですか。どちらについても詳しい意味合いを知り、心を込めて唱えられるようにしておきましょう。
題目の一般的な意味は、文章などの主題やタイトルのことです。しかし、日蓮宗系や法華宗の信徒にとっては、「南無妙法蓮華経」(なむみょうほうれんげきょう)の7文字を指します。それは、「お題目」または「唱題」とも称されます。「南無妙法蓮華経」は「南無」と「妙法蓮華経」にわかれ、本来は「妙法蓮華経」が題目であるとされます。「妙法蓮華経」は、一般的に「法華経」と略されることの多い経典です。日蓮宗系や法華宗系の宗派は、法華経を最も大切な教えが詰まったお経と定めています。よって、「帰依する(心のよりどころにし、あがめること)」という意味の「南無」をつけて、「南無妙法蓮華経」と唱えるのです。「南無妙法蓮華経」には、「法華経を敬い、教えを大切にします」という思いが込められています。
法華経は、日蓮宗や法華宗に限らず、さまざまな宗派で「お釈迦様の教えの集大成」とされている、28章からなる長いお経です。この世の一人ひとりに仏性が備わっている、すなわち誰でも仏の心を持つことができると説き、全ての命を大事にすることの大切さが書かれています。もちろん、28章もあるわけですから、他にも様々な教えが説かれていますが、信仰の上で大切なのは「慈悲の心を持って正しく生きれば、誰でもお釈迦様の教えに沿った生き方ができる」としているところです。日蓮宗や法華宗の信徒は、この教えにすがって、自らに眠る仏の心を開花させるため、お題目を唱えるのです。
念仏とは、「仏」を「念じる」と各通り、仏様の姿を思い描き、その名前を声に出してあがめることを言います。とくに「お念仏」といえば、浄土宗や浄土真宗など浄土教系の信徒が唱える「南無阿弥陀仏」を指します。「南無阿弥陀仏」は「南無」と「阿弥陀仏」とにわかれ、「阿弥陀仏」は浄土教系の本尊の名前、「南無」は「帰依する(心のよりどころにし、あがめること)」という意味です。お題目の「南無妙法蓮華経」が、法華経を大事にするという宣言であることと同じように、「南無阿弥陀仏」は「阿弥陀仏を敬い、教えを大切にします」という宣言です。「なむあみだぶつ」と読む場合と、「なもあみだぶつ」と読む場合があり、宗派によって違います。
阿弥陀仏は、煩悩に苦しむ全ての人間を救いたいと願った法蔵菩薩が、ついにその願いを叶えて如来となった姿であるとされます。他の仏よりも秀でた「本師本仏」と称される阿弥陀仏の力をもってすれば、愚かな自分に苦悩する人間たちの心が救われるというのです。これほど頼もしい仏様はいませんね。とくに浄土宗や浄土真宗では、「悟りを開くための厳しい修行に耐えられない我々だからこそ、阿弥陀仏にすがるしかない」とし、一心にお念仏を繰り返すことこそが救済につながるただ一つの道であると教えています。
何やら難しい漢字が刻まれているお墓をみたことがありませんか。故人名でも、戒名でもない漢字の羅列が刻まれているとき、それは「南無妙法蓮華経」と書かれていることが多いでしょう。日蓮宗系のお墓によくみられるものです。また、「南無阿弥陀佛」と書かれたお墓を見たことのある人はかなり多いでしょう。「佛」は「仏」と同じ意味で、それが浄土教系のお墓であることを指しています。
お題目も、お念仏も、信徒にとっては最も大事なものです。葬儀で唱える機会があったら、同じ宗派に属しているのであれば心を込めて唱和しましょう。違う宗教・宗派を信仰している場合は、無理に声を合わせる必要はありません。関連した言葉に、「朝題目に宵念仏」ということわざがあります。これは朝にお題目を唱え、夕方にはお念仏を唱える様子から、定見を持たずしっかりした自分の考えがないことをあらわしています。お題目も、お念仏も、きちんとその意味を知り、その教えに尊敬する気持ちを込めて唱えるようにしたいものですね。
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