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納骨堂コラム【納骨堂辞典】

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納骨堂辞典 > 納骨堂コラム > 用語・豆知識 > グリーフケアとは?死別を乗り越える為のサポート

グリーフケアとは?死別を乗り越える為のサポート

グリーフケアという言葉を耳にしたことはあるでしょうか。これは人の死を乗り越えられずにいる人を助ける支援という意味です。欧米では盛んにこのグリーフケアが行われ、ケアを行う側の教育も充実しています。今回はこのグリーフケアについて迫り、どのようにして悲しみから立ち直ることができるのか、周りの人はどうしていけばいいのか、見ていきましょう。

グリーフケア,納骨堂


グリーフケアとは?

グリーフとは「悲嘆(複雑で不安定な精神状態、深い悲しみ)」と言う意味であり、最愛の人が亡くなってしまい、深い悲しみに陥っている遺族をケア、助ける、支えることを「グリーフケア」と言います。このグリーフケア(Grief Care)という言葉は元々アメリカ・ドイツ・イギリス・オーストラリアなどで使われ、病院やNPO団体などで積極的に遺族の心のケアに取り組んでいます。現在日本でもグリーフケアを行うための資格も作られていますが、日本ではまだまだ馴染みのない言葉であり、社会・国単位で心のケアを取り組むまでには至っていません。

 

グリーフを乗り越えるプロセス(行程・過程)

人の死によってもたらされたグリーフ(悲嘆)はいくつかのプロセスを経て乗り越えることになります。この立ち直るまでのプロセスをグリーフワークと言い、グリーフケアの第一人者であるドイツのエリザベス・キューブラー・ロスが大きく5段階で示しています

  1. 否認と孤独。
  2. ショックが大きく、現実を疑う。

  3. 怒り
  4. 人へ、自分、第三者(医師など)へ、怒りを表してしまう。

  5. 取引
  6. 死という変わらない結果をなんとか変えようとし「私が何でもします、悔い改めます」と交渉をする。

  7. 抑うつ
  8. どうやっても故人が戻らないと気づき、引きこもる。笑う・食べる・働くといった事などに意味がないと思う。

  9. 受容
  10. 悲しみでいっぱいの暗闇の中、ふと、出口に気づく。死を受け入れ初め、新しい人生を歩もうとする。

以上のようなプロセスを辿ってグリーフから立ち直るとされています。個人差はありますが、大人の場合、配偶者よりも子どもが亡くなった場合の方が長引くと言われています。

参考文献:キューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」を読む 【グリーフ・サバイバー】

 

グリーフを乗り越える4つの方法

実際にグリーフに襲われている人はどのようにして乗り越えるのでしょうか。グリーフケアの方法、悲しみを乗り越える方法について紹介します。

グリーフケアの方法1 盛大な葬儀を行う

まず1つ目は、葬儀が最初のグリーフケアにあたります。故人としっかり別れの場を設けることは、残された遺族が死を受け入れるための重要な儀式です。最近は家族葬のような小規模の葬儀を行う家が増えていますが、一般的な葬儀のように大規模なお別れを行うことで、改めて故人の人生を振り返り感謝したり、参列者と悲しみを我慢せず分かち合えたりすることができます。通夜や葬儀の際、参列者と故人の思い出を聞くことが出来るのは、家族葬ではなかなか難しいでしょう。また、故人が安らかに旅立てるよう尽くすことで悲しみを和らげられることもあるでしょう。このようなことから、葬儀をしっかり行うことがグリーフ軽減への第一歩となるのです。

 

グリーフケアの方法2 お墓・仏壇で供養をする

2つ目は、故人のお墓や仏壇を用意することです。お墓や仏壇を用意することで故人との会話をする場をつくることができます。故人を忘れる必要はなく、むしろいつでも故人とのやりとりをする場を設けることで、自然と悲しみが和らいでいきます。近年ではお墓の種類は一般的な墓石以外に、納骨堂や樹木葬、海への散骨など色々なスタイルが生まれています。もし、どこに故人が眠っているのか分からないお墓は悲しみが増す、お墓参りがしにくい、というのであれば散骨や他の人との合同墓は避けると良いでしょう。それぞれの家庭にあったお墓を選び、故人に安らかに過ごしてもらい、手を合わして思い出すことが遺族のグリーフケアに繋がります。

 

グリーフケアの方法3 故人の遺品を身につける

3つ目は故人の遺品を身に付けることです。葬儀が終わると遺品整理をしなければいけません。「この時計が好きでよく使っていたなあ」「このカバンは一緒に買いにいったなあ」というように故人との想い出を思い出すと、悲しく、やりきれなく思ってしまうかも知れません。しかし、想い出の詰まった品を身に付ける、大事に保管しておく事は亡くなっていても故人を身近に感じることができ、きっと悲しみの顔を笑顔にしてくれるでしょう。

 

グリーフケアをする医者

グリーフケアの方法4 専門家への相談

4つ目に専門の方にお願いする、カウンセラーへの相談があります。こちらが本来の専門家が行う「グリーフケア」です。通常の心理カウンセラーのほかに、グリーフケアを専門とする機関もあるので話を聞いてもらうだけといった軽い気持ちでカウンセリングを受けると良いでしょう。また、生前に闘病などで緩和ケア病棟やホスピスに入院していた場合は、看護師からグリーフメールと言ったお手紙が送られてきたり、遺族会が開催されたりすることもあるようです。参加してみると同じ境遇の方とお話ができ、「私だけが辛いわけではない」という気づきがあるかもしれません。

 

グリーフケアを行う側の注意点

もし専門家以外がグリーフケアを行う場合、とにかくグリーフに陥っている人には無理に頑張らせず、急かさないで温かく見守ることが大切です。遺族によって、また故人との関係性によって、グリーフを乗り越えるまでの期間にはばらつきがあります。また、グリーフに襲われるタイミングも人によって異なります。死後直後にという人もいれば、葬儀・お墓の準備などが終わった時、ホッとして大きな喪失感に襲われる、一周忌に突然死を感じるという人もいます。

また、人によってグリーフの度合いも様々で見た目には分かりにくいという人もいます。グリーフに陥った人に対しては、無理に死を忘れさせようとせず、一緒に居る、話を聞く、背中をさすってあげるというような簡単なことを行い、「一人ではない」「悲しみを共有できる人がいる」と感じてもらいましょう。グリーフケアを続けることで必ず「故人の為にも一生懸命、生きよう」と思える日がその人に来るはずです。

 

グリーフケアの海外事情

日本以上にグリーフケアに積極的に取り組んでいるのは冒頭に述べたような欧米諸国です。海外では患者が亡くなった後、遺族に定期的に病院を訪問してもらい、その後の状況を確認するシステムがあるところもあります。身近に他の家族がいると立ち直るキッカケも多いかもしれませんが、配偶者に先立たれて孤立してしまっている人だと、いつまでも立ち直れず、体調を崩したり、自暴自棄になったり、最悪の場合は自殺してしまうといった可能性があるからです。グリーフケア先進国のオーストラリアでは、身内を亡くした子どもたちのための「グリーフケアキャンプ」なるものが開催されることもあるようです。日本は今後さらに高齢化社会・多死社会に突入していくので、今よりも大きくグリーフケアが広がることが期待されます。

参考文献:Coping With Grief – Loss & Grief Camps | AnglicareSA

 

グリーフケアとは?おわりに

人は皆、命が決まっています。限られた時間の中で、色々な人と繋がっていきます。そんな繋がりの中でできた“最愛の人”が急に目の前から居なくなってしまうことは、遅かれ早かれどうしても避けられません。人生の時間を共有する事が出来なくなったとき、残された自分がどのように生きるか・・最愛の人との思い出を胸に周りに助けてもらいながら少しずつ悲しみを乗り越えて、自分の生きる意義を考え直せたら、故人も安心していつまでも近くで見守ってくれるでしょう。

 

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