初彼岸はいつ・何をするべき?法要は必要?
人が亡くなって四十九日が過ぎた後に初めて迎えるお彼岸を「初彼岸」と呼びます。3月の春分の日と9月の秋分の日に迎えるお彼岸。お彼岸ではお墓参りをして故人の供養を行うことが一般的ですが、初彼岸の場合は何か特別なことをする必要があるのでしょうか。ここでは、初彼岸について詳しく紹介します。
納骨堂辞典 > 納骨堂コラム > マナー・慣習 > 喪中とは?忌中と喪中の違いと過ごし方
喪中や忌中といった言葉は聞いたことはあるでしょうか。喪中という言葉は、ときおり年末に年賀状の代わりに送られてくる喪中はがきのおかげで広く知られているでしょう。もう1つ忌中という言葉はあまり知られていないかもしれません。この喪中と忌中といった2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。意味と違いについて見ていきましょう。
忌や喪といった概念は本来神道のみのものでしたが現在では一般的な慣習として広まっています。ここでは慣習としての忌と喪について考えていきます。まず、忌中と喪中はどちらも家族の死を悼んで身を慎むための期間のことを指しています。具体的にはその時期はお祝い事をしない、外出などを極力控えるということを心がけます。どちらも同じ「喪に服す期間」を指しますが、違いはその長さです。一般的に忌中の場合は故人が亡くなってから四十九日間とされ、葬儀が終わってから四十九日の法要が終わった後までの期間とされています。忌明けという言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、これは四十九日で忌中の期間が終わるのでそう呼ばれています。それに対して喪中は、故人が亡くなってから1年間というのが基本です。昔は江戸時代の「太政官布告(だいじょうかんふこく)」や明治時代の「服忌令(ぶっきれい)」という法令によってそれぞれの期間が故人との続柄に合わせて定められていましたが、現在では法令は撤廃されて明確に規定されていはいません。
そもそも人が亡くなったらなぜその家族や親戚は喪に服す期間が法令で定められたのでしょうか。その理由は神道において死というものが今よりも恐怖の対象で、かつ「死=穢れ(けがれ)」とされていたからです。一説によると伝染病などが猛威を奮っていた時代に「死は伝染する」というイメージを人々が持っていたとも言われています。そのため、伝染する死の穢れを社交的な場に持ち込ませないために忌中や喪中が定められたようです。その一方で、仏教において死後の魂は輪廻転生もしくは極楽浄土に行くと考えられるため、死は悲しいことでも忌み嫌われることでもありません。そのため「死=穢れ」という概念は無いので、家族が亡くなっても「喪に服す」必要はありません。法令で定められた際には「忌中」の期間が四十九日を基準にするなど仏教の考えも盛り込まれていたようです。
昔は忌の期間中は家の外に出てはいけない、人に会ってはいけないと言った厳しいしきたりがありましたが現代ではかなり簡略化されています。その中で現代でも残っている慣習を紹介します。
自らの入籍や結婚式を予定しているという場合、可能であれば喪中が明けた後に実施するのが良いとされています。入籍だけであれば書類上のやりとりになるのでさほど問題になりませんが、結婚式を喪中期間に挙げるのは避けたほうが良いでしょう。
喪中はがきを受け取ったことがあるという人は多いと思いますのでこちらは有名でしょう。喪中に正月を迎える場合は年が明ける前に喪中はがきを出し、新年の挨拶を控える旨を相手(年賀状を交換している人)に伝えるのが通常です。一般的には二親等以内の身内に不幸が合った場合に喪中はがきを出すとされています。喪中はがきをもらった場合には年賀状を送ることを控え、1月7日(松の内)を過ぎてから寒中見舞いを出すというのがマナーです。
よく喪中期間に神社や仏閣にお参りしてはいけないと思っている人もいますが、実際には神道では忌中のお参りを避けますが、仏教では忌中でも問題なくお参りをしても良いそうです。忌明け後は喪中であっても初詣などお参りに行っても問題ありません。
喪中の間に結婚式などの慶事に招待されているという場合は先方に謝罪した上で参加を控えるほうが良いとされています。喪明け後に改めてお祝いの言葉やお祝い金を贈ると良いでしょう。
遺品は故人の想い出などが詰まっているものなので遺族や知人で分け合い故人の想い出として残しておくことを形見分けと言います。仏教の教えではなくなった人は死後49日後に仏のもとに向かうとされています。そのため遺品は四十九日が過ぎる忌明けまでは形見分けを行わず、四十九日法要が終わった後などに行うようにするのが良いでしょう。
現在では死が伝染するもの=穢れだと考える人はほとんどいないようなので、忌中と喪中の本来の意味合いはなくなっています。しかし故人が亡くなったのであれば、故人の死を悼むべきだという考えから今でも忌中と喪中の考えは存在しているのでしょう。ところが最近は忌中や喪中であっても、故人が楽しみにしていた行事などであれば故人も喜ぶだろうという考えから慶事に参加する遺族も増えています。また結婚式などに招待された場合にも、その新郎新婦に相談をしたうえで参加することもあるようです。葬儀自体を明るく行いたいと希望する人も増えていることから、忌中や喪中の期間だからといって無理に慶事への参加を控える必要もないということです。故人のことを想えば亡くなった後だからこそ、遺族が明るく過ごすというのも大切なことだと考えられます。
忌中と喪中の違いやその期間中の過ごし方について見てきましたがいかがでしょうか。昔ながらのしきたりや慣習はあるものの、最近では簡略化され、故人の意志を尊重することが大事になってきているようです。それでも忌中や喪中に慶事に参加することは不謹慎である、不快だと考える人もいるので、故人に敬意を払いつつ慣習やマナーも大事にしていくのがよいでしょう。
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