家族葬と密葬の違いとは
「このたびは、密葬としたいのですが」と葬儀社に希望を言うと、「家族葬ということですね」と言い換えられることがあります。密葬と家族葬は、似ているようでも確実に意味合いが違いますから、注意が必要です。家族葬と密葬の違いについて解説します。
納骨堂辞典 > 納骨堂コラム > お墓・お葬式・供養 > ハウスウェディングのお葬式版!?「邸宅葬(ていたくそう)」とは
ここ数年ほどで、「邸宅葬会館」と呼ばれる新しいスタイルの葬儀会館が全国各地に生まれています。瀟洒な邸宅を一軒丸ごと貸し切り、併設の小さな式場で葬儀を行うスタイルは、まるでハウスウェディングのお葬式版のようです。邸宅葬の魅力についてご紹介します。
邸宅葬とは、家を一軒貸し切って行う葬儀の形です。家といっても、もちろん葬儀社が葬儀をするために建てた家であり、その中でお通夜や葬儀を執り行いやすいような間取りの工夫があります。一般的な居宅空間である寝室、リビング、浴室、キッチンの他に、小規模な葬儀式場、会食室、寺院のための応接室が設けられているのが一般的です。手入れの行き届いた住空間で自宅のようにくつろげ、いつでも故人に会うことができます。葬儀や会食時に車での移動がないため、遺族が控え室でゆっくり準備できるのも魅力です。儀式ができて、プライベート空間も確保できる住宅型の会館が、邸宅葬会館なのです。
遺族の居住空間を備えた葬儀式場ならこれまでもありました。例えば、大きめの遺族控え室を備えた、家族葬向けの小規模会館です。ユニットバスや簡易キッチン、布団セットなど必要最低限の設備が設けられているため、機能面でいえば、邸宅葬会館とそれほど違いはないといえるでしょう。
しかし、小規模会館と邸宅葬会館との一番大きな違いは、機能面ではなくコンセプトにあります。小規模会館のメインスペースはあくまで葬儀式場で、遺族控え室は「お通夜の日、故人を見守る遺族が仮眠をとるための部屋」に過ぎません。くつろぎの空間というよりも、ビジネスホテルに一泊するようなイメージです。一方で、邸宅葬会館は遺族が過ごすリビングや寝室、キッチンなどに力点を置いています。広いリビングには大きなソファがしつらえられ、キッチンや浴室は、本物の住宅と変わらないほどしっかりとしたつくりをしているのが特徴です。邸宅葬会館には、「自宅のようにくつろぎながら、故人とゆったり向き合う時間を作ってもらいたい」という願いが込められているのです。
なぜ、邸宅葬という形が生まれたのでしょうか。その要因には、家族葬ニーズの高まりがあると考えられます。親族や、故人ととくに親交のあった人を中心に小規模で営まれる家族葬は、2000年代に入ってから徐々にそのニーズが高まり、今では依頼される葬儀の半分が家族葬という葬儀社も多くなっているようです。そこには、「会社関係やご近所への挨拶に時間をとられることなく、大事な人を身内だけでしっかりと見送りたい」という、人々の意識が反映されています。葬儀は、お世話になった人々へ広く最後の挨拶をする場から、身内が濃密な別れの時間を過ごすためのものへと変化しているといえるでしょう。
誰にもじゃまされない家族だけの空間で、心静かに故人を見守る時間を確保できるのが、邸宅葬なのです。また、ひと昔前であれば、遺体を自宅安置して家族だけの時間を持つことも問題なくできました。しかし現代では、家が狭い、マンション住まいであるなどの住宅事情や、火葬場がなかなか空かず自宅での遺体保存が難しいということから、葬儀社などの安置室に故人を預けざるを得ない状況が発生しています。自宅以外に故人と過ごす空間が欲しいというニーズにも、邸宅葬であれば応えられます。
邸宅葬は住居を一棟丸ごと貸し切るスタイルのため、「かなり割高なのでは」と心配する向きもあるでしょう。しかし、意外にも、利用価格帯はそれほど高くありません。総額で50万円から80万円程度のプランを用意している葬儀社が目立ちます。平均で200万円ほどかかるとされる通常の葬儀プランよりも、むしろリーズナブルに感じられるでしょう。それは、邸宅葬のプラン自体が少人数(20名から50名ほどまで)の家族葬を想定して作られているためです。ただ、プランの多くは、お通夜と葬儀の2日間利用を基本にしています。病院からじかに邸宅葬会館へ向かい、そのまま遺族も葬儀の日まで宿泊をするような場合は、宿泊料金が別にかかってしまうか、「よりたくさんのお客様に利用してもらうため」と、断られてしまうかもしれません。その際は、遺体を別の安置室などに保管してもらい、遺族はお通夜の日まで自宅や違うホテルで待機することになるでしょう。
邸宅葬という新しい葬儀スタイルの魅力や、スタイルが発生した背景、価格帯や注意点について解説しました。邸宅葬は、現代における自宅葬といっても過言ではありません。自宅さながらにくつろげる邸宅で、心静かに故人を見送る時間は、家族にとってかけがえのない想い出となるでしょう。数はまだまだ多くありませんが、自宅の近くに邸宅葬会館があるという人は、見学に行ってみてはいかがでしょうか。
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(画像出典:蔵前陵苑公式HP https://kuramae-ryoen.jp/)
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