節分って仏教行事なの?お寺で行われる豆まき
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納骨堂辞典 > 納骨堂コラム > 文化・歴史 > 檀家とは?求められることや檀家制度の歴史
「檀家(だんか)」になるとお金も労力もかかって大変。そんなふうに思われている人は多いのではないでしょうか。そもそも檀家とは何をするのでしょうか。ここでは具体的に檀家に求められることや檀家制度の歴史などについて紹介します。
檀家(だんか)とは、ある寺に属し、お布施をして寺の財政を助ける家(人)のことを言います。しかし、現代では寺離れが進み檀家にもならないという家(人)が増加しています。
檀家になるということは具体的に何が大変なのでしょうか。檀家になって求められることは以下のようなものです。
檀家としてお寺に決まった年会費を納めることはありません(墓地等の運営資金としての年会費は別)が、年に数回ある法要や自宅の仏壇へのお参りの際はお布施が求められます。毎年の定期的な法要であれば、5千円から3万円が相場です。
法要や行事はお寺や宗派によっても異なりますが、通常お寺は年に複数回の法要(檀信徒が集まって、ともに死者や先祖の供養をする)を執り行います。自分たちの先祖の供養を檀家が集まって合同で行うのですが、その準備や当日の管理など労力が必要です。またその都度お布施も必要となってきます。
法要に限らず檀家がお寺に集まるさまざまな活動があります。大きな法要の前には檀家が集まって境内を掃除したり、法要の時に振る舞う料理を作ったり、仏具を磨いたりなどさまざまです。
お寺の建物は何十年に一度、修繕や新築にし直します。住職や檀家の考えや、そのお寺の財務状況など、お寺によって全く異なるのですが、主に、本堂の屋根、内陣(ないじん:お寺の本堂の中)、庫裡(くり:住職やその家族が住まう家のこと)、山門などは何十年に一度の新築や修繕をします。その際、檀家に寄付を求められ、金額はさまざまですが数万円から中には任意で数百万円や数千万円といった額を寄付する檀家もいます。
住職が自宅の仏壇にお参りに来るのを受け入れなければなりません。多くの宗派では年に一度のお盆のお参り。また月命日のお参りをするお寺では月に一度の受け入れが必要となります。一度のお参りのお布施の相場は三千円から五千円です。
葬儀や法要の時には原則として菩提寺の住職にきてもらいお経を唱えてもらいます。また戒名とは仏弟子としての名で、菩提寺を通して授かるものです。通常、葬儀のお布施に戒名料が含まれているものとして納めます。
細かい取り組みはお寺によって異なりますが檀家の積極的な参加が求められるところもあれば、そうでないところもあります。
前述の通り、檀家になるということは様々なことを求められますが、必ずしも上記すべてに参加しなければならないということはありません。檀家の中でも総代を務めるような主要な檀家(財力のある家や古くから続く本家筋など)ですと、頻繁に行事に駆り出されたり、金銭面での負担を大きく強いられることがあります。しかし、檀家の役割はお寺との関わり方、家としての格、財務状況などでお寺が檀家に期待するものは異なってきますので、新たに檀家になった家にいきなり総代クラスのことを求められるということはないでしょう。
ここでは檀家制度がいつ始まったのか、また寺と檀家の関係についての変遷に触れてみます。
檀家制度とは江戸時代に始まったと伝えられており、江戸幕府の「寺請制度」と「宗門人別改(しゅうもんにんべつあらため)」という2つの政策が檀家制度の根幹にあります。「寺請制度」とは、民衆は必ずどこかの寺に属さなければいけないという政策で、「宗門人別改」とは民衆がどの宗教を信仰しているかを調査し宗教ごとに管理するという政策になり、現代の戸籍制度のようなものと似ています。これらの政策は徳川幕府の宗教政策(キリシタンなどの邪宗門の弾圧)と民衆管理の2つの役割を担いました。要するに、民衆はどこかの寺の檀家に属することが義務づけられたのです。このようにして檀家制度が出来上がったとされています。
檀家制度は江戸時代に生まれ寺の権力を強くする結果となりましたが、明治時代になると明治政府は神道の国教化を目指し、仏教を排斥していくこととなります。廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)といった政策により、寺などはどんどん壊されていきました。これにより、役所のような役割も担っていたお寺は政府から離れた存在となり、葬祭関連の役割のみにとどまることとなりました。このあたりから、お寺の役割が減少し価値も下がったと認識する人々が増え、檀家が減っていくこととなります。この影響により、寺側は檀家にお布施や寄付の要求を増やし、葬儀や墓地の価格を上げるなどすることによって資金を工面しました。この結果、更に檀家離れは進み今では檀家の割合は全国民の約30%ほどに減ってしまったと言われています。
今回は檀家制度とその歴史についてご紹介させていただきました。本文でも檀家離れについて触れましたが、今後も現在のお寺が江戸時代からの旧習のまま現代でも寺院運営を続けていると、どんどん檀家が少なくなってしまうでしょう。特に現在お寺の恩恵を受けていない、先祖代々のお墓も無いということであれば檀家になる必要はないかもしれません。しかし、先祖の墓を継承したい、日本の伝統を絶やしたくない、と考える方は檀家になること(あるいは檀家であることを継続すること)を検討してみてもよいでしょう。
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