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納骨堂コラム【納骨堂辞典】

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キリスト教の死生観|土葬の多い理由

現代の日本において、亡くなった人を埋葬する場合、火葬を行うことが一般的です。しかしキリスト教徒が圧倒的に多いヨーロッパの国々や、アメリカ大陸では土葬の方が多いようです。なぜキリスト教圏では土葬が多いのか、その理由について見ていきましょう。

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ヨーロッパ・アメリカ大陸におけるキリスト教の分布

本題に入る前にまず、ヨーロッパやアメリカ大陸におけるキリスト教徒の割合のデータを見ていきましょう。ピュー・リサーチ・センターによると、ヨーロッパには約5億6千万人、アメリカ大陸には約8億人のキリスト教徒が存在していると言われています。ヨーロッパの人口はEU圏で5億820万人、ロシアが1億4000万人、アメリカ合衆国が約3億875万人、カナダが約3,616万人、中南米が約6億人ですので、ヨーロッパとアメリカ大陸の全体人口の8~9割がキリスト教徒であるという事がわかります。

仏教、神道、キリスト教、イスラム教などを信じている、あるいは特定の宗教は信じていないけれどもイベント毎に違う宗教施設(お寺、神社、教会)を訪れるなど、いろいろな信条の人がいる日本から見ると、これは少し驚きの割合かもしれませんね。

参考文献:キリスト教の地域分布|Pew Research Center

参考文献:世界調査報告書:宗教について|Central Intelligence Agency

参考文献:国・地域 (各国データについて)| 外務省省ホームページ 

※中南米については人口リストの総計を出し、100万を乗算

 

キリスト教の埋葬方法とは

世界の埋葬方法には火葬の他、土葬、風葬、樹上葬、ミイラ葬、水葬、鳥葬(天葬)、舟葬、樹木葬などがあります。キリスト教の埋葬方法は、一般的には土葬です。遺体を清めて棺に収め布をかけ、そのまま土の中に埋葬します。このような葬送をする理由は、キリスト教における死後の世界に対する考え=死生観が深く関わっています。なお、宗派によっては火葬にすることもありますがそれについては後述します。

 

キリスト教の死生観

キリスト教では、この世の全てが唯一絶対である神の手によって創造され、また、神の手によって終わりがもたらされると考えられています。新約聖書のヨハネの黙示録には、以下のように書かれています(筆者要約)。

「この世の終わりの予兆として人々の間で争いが起こり、天変地異が発生し、かつてないほどの苦難が訪れる。世界を破壊する者が現れ、太陽・月は暗くなり、星は落ち、昼も夜も同じように暗くなる。その時、イエス・キリストが雲に乗って現れ、最後の審判の合図として大きなラッパの音が天使によって鳴らされる。そして全人類が集められ、イエス・キリストの手による審判が行われるのだ。この時、深い信仰を保ち、最後の時に備えていた者は天国に入り、永遠の命を授かるであろう。そうでない人々は地獄で永遠の罰を受けることとなるであろう」

この場合の全人類とは、それまでに亡くなった人も含めて全人類、ということです。蘇り、天国へ行くか地獄へ行くかの判定を待つのです。

◎黙示(もくし/もくじ)とは
キリスト教においては、イエス・キリストが示した、それまで隠されていた神の意志や真理のことです。ヨハネの黙示録は、ヨハネに示された神の意志の記録、という意味です。

このような死生観があるため、遺体を焼いてしまうと最後の審判の時に困る、ということで、伝統的なキリスト教においては土葬が行われることが多いとされています。

参考文献:共同訳聖書実行委員会(2014)『聖書 新共同訳 - 新約聖書 詩編つき』、日本聖書協会

 

キリスト教のカトリックとプロテスタント、東方正教会の違い

宗派によっては火葬することもある、と、記事の最初の方で延べました。キリスト教にも仏教と同じように宗派の違いがあります。大まかに分けて、伝統的なカトリック、合理性を重んじるプロテスタント、ギリシャやロシア方面に広まった東方正教会があります。キリスト教は最初、エルサレムで誕生し、小アジアやギリシャ、ローマなどに普及していきました。その後、コンスタンチノープル教会を頂点とする東方正教会と、ローマ教会を頂点とするカトリックに分かれ、さらにカトリックの教会至上主義にプロテスト(抗議)して分離したプロテスタントが誕生しました。

  • カトリック
  • カトリックの信徒は豪華な装飾の施された教会を中心とし、伝統を重んじ、行事を盛んに行う傾向があります。

  • プロテスタント
  • プロテスタントは聖書を中心として生活し、合理的で、教会も質素を旨としています。

  • 東方正教会
  • 東方正教会は、イコンと呼ばれる、イエス・キリストや聖者、天使、聖書のエピソードを描いた宗教画を崇拝する傾向があり、礼拝堂はどちらかというと豪華です。ただ、共産圏になっていた国が多いので、信徒の宗教色は少し薄れています。

参考文献:カトリック中央協議会ホームページ

参考文献:日本正教会ホームページ

 

カトリックと東方正教会では概ね土葬、プロテスタントでは火葬をする所も

例えば、カトリックの信徒が多いイタリア、スペイン、東方正教会の流れを組むギリシャなどでは土葬が一般的です。

イタリアの埋葬方法

イタリアでは、死期が近づくと神父を呼び「終油(しゅうゆ)の秘跡(ひせき)」と呼ばれる、信徒の体に油を塗って罪の赦しを願う儀式を行います。その後、遺体は喪家(そうか)で清め、服を着せて棺に収めお通夜を執り行います。

翌日、教会にて司祭によるミサを行い、墓地へと向かい、埋葬します。火葬は当然法律では規制されていませんがキリスト教の観念から避けられることが多いのですが、現在では国全体で10%ほどではありますが火葬を選ぶ人が増えています。地域によっては半数以上が火葬を選ぶこともあるようです。

ギリシャの埋葬方法

東方正教会の一派であるギリシャ正教の地、ギリシャでは、遺体を清めた後通夜を行います。葬儀は豪華で、教会で司祭による主(神)を称える祈りを行うのを初めとして、歌を歌ったり福音書や詩を朗読します。教会での一連の儀式が終わると墓地へ向かいますが、埋葬の際にも司祭による儀式があります。

ギリシャ独特の点としては、お墓を使いまわす、いわゆる墓地のリサイクルが政府によって義務化されていることです。土地不足に対する対策となるのですが、日本とは違って土葬から火葬へという概念は無いようです。

プロテスタントが多いイギリスの埋葬方法

これらと対照的に、プロテスタントの多いイギリスでは葬儀は簡素で、墓地や火葬場内のホールで営まれます。国土が狭く、土葬に割けるスペースがそれほど多くないことから、合理性を重視するプロテスタントらしく火葬率は7割に達しています。

また、火葬場の8割が公営ということから、過去にペストなどの感染病と闘ってきた歴史ゆえ火葬を国として推進している、とも考えられます。

参考文献:角謙二(2013)知っておきたい!教会の基本 THE BASIC OF CHURCH,株式会社枻(えい)株式会社

参考文献:松濤弘道(2009)「世界の葬送」研究会,イカロス出版

 

まとめ:埋葬方法は思想信条によって大きく異なることがある

キリスト教圏においては、宗教上の世界観から土葬が多いという事についてお話しました。思想や信条、宗教によって埋葬方法が異なってくることを知れば、例えば外国の葬儀のニュースを見る時にも、今までと違った見方ができるかも知れませんね。

 

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