初彼岸はいつ・何をするべき?法要は必要?
人が亡くなって四十九日が過ぎた後に初めて迎えるお彼岸を「初彼岸」と呼びます。3月の春分の日と9月の秋分の日に迎えるお彼岸。お彼岸ではお墓参りをして故人の供養を行うことが一般的ですが、初彼岸の場合は何か特別なことをする必要があるのでしょうか。ここでは、初彼岸について詳しく紹介します。
納骨堂辞典 > 納骨堂コラム > マナー・慣習 > お焼香の作法と意味を解説!宗派や式場による違い
お焼香は、宗派や会場によってさまざまな作法が存在します。自分の順番を待っている時に、他の人のやり方が微妙に違っていてどれが正解なのか戸惑った経験のある人もいることでしょう。また、そもそもお焼香の意味を知らないという人も少なくないと思われます。ここでは、お焼香の持つ意味と種類、作法について解説します。
お焼香は、仏や故人に対して香を焚き拝む行為を言い、心身を清め、謹んで故人を弔う意味合いがあります。お線香を上げることも焼香の一種とされますが、一般的には、抹香(まっこう、細かく砕いた香)をつまんで香炉に落とすことを指します。
身を清めるために行われているお焼香ですが、実はもともと遺体の腐敗臭を消すことが目的だったとも言われています。仏教発祥の地であるインドでは高温多湿な国なので、どうしても遺体の腐敗が早かったのです。日本もインド同様に高温多湿な国ですから、仏教の伝来と共にお香も伝わり、定着したと考えられます。
お通夜の日は寝ずの番をしますが、これも本来はお香を絶やさないようにする意味合いがありました。現在では、ドライアイスなどを使った保存技術が発達したため、純粋に死者を弔うという目的で行われています。
お焼香の基本的な作法を解説します。まずは、右手の親指・人差し指・中指で抹香をつまみます。つまんだら額の高さまで手を上げ、少し止めます。これを「押しいただく」といいます。押しいただいたら、抹香を香炉に静かにくべます。数珠は左手に下げておきます。この一連の動作を何回行うかは、宗派によって細かく違っています。
この場合の宗派というのは、自分の宗派のことなので、故人の宗派を事前に知らなくても問題ありません。また、参列者が多い場合は時間を考慮して、宗派に関係なく1回ですませることが多くなっています。もちろん、分からない場合は回数や細かい作法にこだわる必要はありません。他の人の動きを真似しても良いでしょう。主な宗派の作法は以下の通りです。
お焼香の形式には、「立礼焼香」「座礼焼香」「回し焼香」の3種類があり、作法も微妙に異なります。主に、立礼焼香は椅子式の、座礼焼香は畳敷きの会場で行われます。回し焼香は会場が狭い場合に用いられます。それぞれ以下の流れで行います。
基本的には立礼焼香と同じ流れですが、移動の際に立ち上がりません。両手で体を支えて、膝をついたまま移動します。また、お焼香の間は正座をします。
参列者は立ち上がらず、焼香炉の方が一人ひとりに回ってきます。焼香炉を受け取ったら自分の前に置いて焼香を行います。椅子席の場合は、自分の膝の上に乗せます。その他の作法は立礼焼香と同じです。終わったら、次の人に焼香炉を渡していきます。
お焼香を行う上で、作法は確かに大切ですが、それを守れば良いと言うわけではありません。心を清浄にし、故人を弔う気持ちが何よりも大切だからです。もし作法がわからないという場合でも、あまり気にせずに行いましょう。心を込めて祈れば、きっと故人や遺族にも伝わるはずです。落ち着いて、礼儀正しくすることを心がけましょう。
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